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#navi(blog)
*丑の刻入り
「おい、オマエ、もうやばいよ」『そーいえば、なんか気持ちよくなってきたなぁ・・・』「ここをこーしたらどうだ?」『ボサノヴァのリズムを入れるのか。いいかもね~』「まじ、ヤバイって!オマエ目が逝っちゃってるぞ!」『えー。マジ?』

午前2時過ぎ。不眠の気がある自分は、医師の診断でマイスリーという睡眠導入剤を飲んで寝ている。この薬を飲むと突然昏倒するほど効くというわけではない。どちらかというと、穏やかにベットに向かわせるような眠気だ。

「いや、でもさぁ、こう、あかるい白い光みたいなモノがパソコンのディスプレイを通って、伝わってこないか?」『あー、なんか分かる気がするかも』「だろ?インターネットは素晴らしい」「そうだ、力を頂いたら、さっそくそれをキーボードに打つのだ。ひたすら打つべし打つべし打つべし・・・」『おおおおおっ!これは・・・

ただ、この薬には、副作用がある。眠気を誘発させる効果があるはずなのに、時折異様にハイな気分にさせるのだ。たとえば、ラグナロクをやってたときなんか、ダンサーが踊ってるのを見て、彼女の発する緑色のフィールドに、うよよよよ~~~~と引っ張られる。「ローグさん!ローグさん!」「いかんな、あれじゃDQNだ・・・」と同じギルドの仲間が必死で引き留めている。しかし、どういうわけか、自分のマウスはそのダンサーの方をクリックし、どんどんと吸い寄せられていく。そして、そのダンサーの所に引き寄せられていったプリーストが最後に叫んだ言葉がこれだ!『はぁ~~~~~~と♥』やってることも考えてることも支離滅裂だ。

「じゃあ、次はこれだ。」「なんだ~?」『ん~?』「これは、確か・・・2年前に作りかけた、あの丘越えての編曲版じゃなかったっけ?」『忘れてた。これも完成させていかないと』「まずは、聞いてみよう」

中の人は、確かに一人で作曲作業をやっていた。しかし、彼は先ほどのプリーストが遭遇した事態と同じ状態になっていた。そんな彼からは、少なくとも3人同じ所にいるように感じていたのだろう。しかし、実際その目にしていたのは、楽譜の画面を踊っているピアノロールと、パソコン本体のサイケデリックな光を放つ冷却ファンだけである。そんな彼が、さっきから一人でぶつぶつと、サイトを浸食している。