blog/2006-07-06


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最近、ホラー系の映画やアニメによくはまる。特に、主人公の視点から(正確には主人公のカメラの視点から)ある事象を見ていくドキュメンタリー映画はおもしろい。やらせでもそうでないにしても、単純に、グロいシーンだけを組み合わせた古典的なホラー映画と異なり、自分の身近な場所で起きている、その架空の世界と今の世界がつながっているかように、感覚を共有できるからである。

この手の映画だと、2000年頃のブレア・ウィッチ・プロジェクトは欠かせない。当時はツタ屋でなんとなく借りてきて見たわけだが、カラーの動画とモノクロの動画を組み合わせ、いかにもビデオとビデオをつなぎ合わせただけという感じがかなり新鮮だったのを覚えている。結局、ブレア村とは存在するのか?インターネット、図書館の文献、魔女伝説・・・いろいろ当時調べてみたが、結局真相はわからない。その次の年、ブレアの続編ということでパーギッツウィル7(だったけ?)を見たが、そこに写しされていた映像は、同映画の真相に迫るというものではなく、その映画によって、おかしな若者が集まるようになって困るという、村人の映像と、複線として語られていた猟奇殺人事件だけだった。(ブレア2もそんな感じ)

とにかく、不可解な点が多く、また役に立たない情報が多い。これがこの映画の特徴だったと思う。」

で、数年が流れ忘れていた頃、偶然みつけたノロイ。日本版ブレアと評価されてるということで、借りてきて見てみた。結果、非常に良かった。また、デジタルっぽいノイズの入れ方もおもしろい。通常この手のホラーは、フィルムのようなアナログっぽいものを使っているが、今回使われていたカメラはデジタルビデオカメラ。アナログカメラの場合、曖昧になってしまうところがより想像力を働かせるが、デジタルだといい意味でも悪い意味でもはっきりと写らなければならない。それを見事に、心霊現象をデジタルカメラならどう見えるかを描写していた。その描写が、時代がアナログからデジタルに移行しようとも、まか不思議な現象は形を変えて再現するということを想像させてくれる。

ブレアウィッチプロジェクトでは、結局謎のまま終わってしまっていたが、ノロイでは、一応の収束はしている。


Last Modified: 2006-07-06 23:44:02