blog/2011-01-24


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Mabinogi Assistがネクソンに訴えられる?

ネクソンに訴えられたらしい。Modそのものは単なるリバースエンジニアリングなので法律上問題は無い(しかも、開発元は韓国のJinsu氏だったり、台湾のCedricOdin氏なので、自分がどうこうする問題ではない)けど、カスタムマップは問題かもしれない。VanaWikiみたくトレースしたマップにしないと著作権に引っかかっても仕方あるまい。というか、そもそもゲーム内マップをそのまま使うのは容量的にもメリットがないなぁ。このメインサイトが含まれる理由は、おそらく、ギャラリーにアップされているカスタムマップだろうか。

しかし、よく良く考えてみると、どうも怪しい。まず、第一にlogue.beではマビノギのツール関連のコンテンツは一切無い。全部mabiassist.logue.beに移動済みだ。今となってはMMLのコンテンツとErinn Exploerが残るのみである。

本当にこれはNexonからのメールなのだろうか?最近偽装メール多いし、本文を読む限りModに対する著作権の考え方があまりに稚拙だ。リバースエンジニアリングがダメだというならば、表現の自由云々以前に、例え特許をとっていたとしても

特許権者による独占実施、または限られたライセンス者との寡占実施において、価格カルテルやライセンス期間中の改良研究禁止、ライセンス期間満了後の当業参入禁止などは公正な競争を妨げるものであり、各種の知的財産法による *権利保護範囲を逸脱する行為として独占禁止法によって禁止され得る* 。

と、独占禁止法にもあるように、リバースエンジニアリングを禁じる規約そのものが違法でありうるし無効である。

なお、Erinn Explorerは画像くっつけているだけなので、改変には当たらない。これがダメなら、Mabinogi Wikiやその他の攻略を銘打つサイトだってヤバイだろ。スクリーンショットを組み合わせていると主張するにしても、取得したマップ画像をそのまま使った上に攻略情報を書き込んでいる。これだって、立派な改変行為である。まぁ、あくまでも日本のNexonから訴えられただけなので、韓国のNexonや米国のNexon、台湾のガマニア、中国の世紀天成、ヨーロッパやオセアニアのNexonのクライアントから抽出すれば、少なくとも日本のNexonは無関係なので、規約上問題はないことになるな。(そもそも、中国語版カスタムマップは、海豚小站のものを使用しているし、台湾版はのカスタムマップは、Mabinogi奇幻世界をそのまま使っているだけだし、韓国語版カスタムマップは韓国のRoberty氏のマップであるため対象外である。英語版にいたっては、Tiara Moonshine Modの物に切り替えるだけで問題は無いだろう。)そもそも、メールには、ほんとうの意味での著作権を持つ開発元のdevCatの名前すら無いし・・・。たしかに著作権はNexonにあるだろうが、devCatが著作権を放棄しているわけがないし、その名前がない時点でなりすましの可能性が非常に高い。

同一保持権侵害じゃないかと思うかもしれない。実際DOAの裸パッチで裁判になってMod開発した側が敗訴したケースがあるが、そもそも裁判の争点は「改変したデーターを販売した行為」であって、「メモリ空間にパッチをあてる行為」を禁じたものではない。その証拠にプロアクションリプレイは今も売られてる。しかも、MabiAssistはOSSである上に、金銭的授与、営利などを目的としてない。あくまでも、 *クライアントのメモリ空間のみにパッチを当てる* だけであり、サーバーとの通信に一切介入しない。したがって裁判沙汰になっても自分が負けることはないだろう。これがダメなら、改変ドライバはおろか、仕様が一定でない自作PCとかも当然アウトだろうな。

つーか、Half LifeのModでサービスやってるクチで言えた事だろうか?世界中のMod作者を敵にまわす覚悟があるのだろうか?

SourceForgeにいたっては、ちゃんとSourceForgeのガイドラインに従っているため、自分に直接言うのは筋違いである。そもそも、SourceForgeの設置されているアメリカでは、リバースエンジニアリングは連邦裁判所によって正当な権利であると認められている。そもそも、Mabinogi Assistは日本向けに作られているソフトではなく、多言語であるし、自分だけが作っているわけではない。MITライセンス上他のパックに流用されることだってあるし、その逆もまたしかりである。KukuLiteや、mod_TwinTailと違って *れっきとしたオープンソース* である。まぁ、本体のメモリパッチがGPLなのに、全体MITとしているのは問題だが・・・。(一応そのことは書いてはあるけど)詰まるところ、支援ツールに関するサイトをSourceForgeの管理下に戻せば終わる問題である。これで、mabiassist.logue.beでは、ファイル配布を行っていないため問題なし。

つーか、こんな弱小サイト訴える前に、BOT、Kuku氏からバージョンアップの度に報告される脆弱性、アカウントハック、RMT業者をどうにかしろよ!

そろそろ引退時かなぁ・・・。バンされてないようだけど、やる気失せた。


逆にNexonも著作権守っているのか疑わしい。例えばクライアントに含まれるTrueTypeフォント。英語表記部分や、数字の部分にはTrubuchet MSフォントが使われている。しかし、不思議なことにWindows OSに含まれるTrubuchet MSとはファイルサイズが異なるのだ。プロパティを見ても同じバージョン5.00なのに、クライアントに含まれるTrubuchet MSは、124kなのに対し、OSに含まれるフォントは、133k。改変行為をしたと考えるのが自然だろう。それ以前に本当にMicrosoftの許可を得ているのだろうか?そうなると、日本語で使われているDFP特太ゴシック体もちゃんと承諾受けているのか怪しい。どちらもれっきとした商用フォントである。たまたま開発したマシンにOfficeが入っていて、それにバンドルされていたフォントを丸々ゲームのクライアントに流用したように見えるのは気のせいだろうか?

追伸

よく良く考えてみると、「本支援ツールで使用している「マビノギ」に関する文章、画像、その他の著作権及び一切の知的財産権は株式会社ネクソンジャパンおよび韓国NEXON社に帰属します。NEXON著作権ガイドラインも併せてご覧ください。」という文章が抜けていた。これが原因だったらしい。


Last Modified: 2011-01-24 22:14:18